「北陸大学での講義を通じて再確認した、制服リユースの意義と未来への思い」
昨日、北陸大学の経済学部の学生さんに向けて、制服リユースについてお話しする機会をいただきました。
今回は「サーキュラーエコノミー的な視点から話してほしい」とのリクエストがありましたが、正直なところ、サーキュラーエコノミーについて詳しくはわからず少し不安でした。でも、「普段の活動について話してくれれば十分」と言っていただけたことで、安心して講義に臨むことができました。
私の講義では、リクルの立ち上げから現在の活動、未来への展望までを学生さんたちにお伝えしました。
経済学をまなぶ学生さんに、制服リユースが社会や経済、そして私たちの未来にどのような影響を与えられるかを共有でき、私自身も自分の想いを再確認するよい機会になりました。

リクル設立のきっかけと「3R」への思い
リクルを立ち上げたきっかけは、中学生だったやんちゃ坊主の息子が、スライディングをしてズボンを破いて帰ってきたことです。
1万円を超えるズボンを簡単に破たため、「どうしてくれれんて!!!高かったんに!!!」と、発狂して怒りつけました。
夫にズボンを破いて帰ってきたことを報告すると、「3年もつわけねーやろ」とあたりまえかのようにいわれ・・・
「高いのに、また買うしかないのか…」と途方に暮れました。
その時、「おさがりが集まる場所があれば助かるのにな。他にも私みたいに困っている人がいるかもしれない!」と考え、そんな場所が無いなら自分で作ろうと決心しました。制服の知識も経営の経験もない、普通の主婦が、困っている親御さんたちのためにと暴走気味に立ち上げたのがリクルです。
リクルでは「3R」(リユース、リサイクル、レンタル)を大切にしています。制服を新しく買うのではなく既存のものを再利用し、不要になったものは適切にリサイクルし、最後まで大切に使い切る。この活動を通じ、物資の提供を超えて、地域の資源循環や環境保全への貢献も目指しています。
リクルのSDGsへの貢献
また、リクルの活動はSDGs(持続可能な開発目標)にも関連しています。
「12.つくる責任、つかう責任」「1.貧困をなくそう」「10.人や国の不平等をなくそう」「8.働きがいも経済成長も』
といった目標の達成に向けて、制服のリユース活動は一歩一歩貢献できていると感じています。
学生からの感想と私の気づき
講義の最後に、「困っている誰かのために行動することが、社会を変えるきっかけになる」というメッセージを学生さんに伝えました。制服リユースもその一歩であり、社会のさまざまな課題に取り組むスタート地点だと思っています。
講義後、学生さんからは多くの感想をいただきました。
• 「自分から積極的に行動することを意識していきたい」
• 「身近なことからSDGsについて考えることができると感じた。周りに関心を持って生きていきたい」
• 「誰かがやるだろう、では何も変わらないと改めて気付かされた。自分から積極的に行動することを意識していきたい」
このような言葉をいただき、私も非常に励まされました。前向きで強い意志を持った学生さんたちの存在を感じ、これからの未来が少し明るく見えました。
未来へ向けて
今回の講義を通じて、制服リユースの意義や思いを学生さんに伝えることができたことをとても嬉しく思います。
身近な行動が少しずつ社会課題の解決につながり、未来をより良いものにしていく。
そのメッセージを、今後も機会があれば伝え続けていきたいと思っています。
今回の経験を通して、リユースの輪がもっと広がり、誰もが支え合える社会が実現することを願っています。